「君たちはどう生きるか」を観ました。
J&HHOME(株)小野弘志です。東日本橋は晴れ。台風が接近しているせいか先ほどスコースのような大雨が降りました。日本も熱帯地方に入ったような気がします。台風は15日に日本に上陸するようです。通過する地域の方お気を付けください。東京は予想の通過経路には入っていませんが注意は必要ですね。
先日宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」を観てきました。内容は多くの人が感じていると思いますが「よくわかりません」でした。youtubeで考察動画が沢山出ているので
何本か視聴してなんとか理解しようと試みましたが、下敷きとなる海外の絵本だったりアニメだったり、はたまた日本の神話であったり、監督自身の半生だったり、どの考察も納得のいく解説でしたが無学習更に1回目で理解するのは至難の業ではないでしょうか?
2時間の作品の中に宮崎駿監督の思いを詰め込んだ作品だという事は分かりました。今回の作品は先にスポンサーから製作費を集める方法ではなく、また事前の広告も一切ないという異例の公開スタイルであることも注目されました。宮崎駿監督の最後の長編映画とも言われていて監督の思いを、しがらみなしにぶつけた意欲作だと思います。
最近、作家性が前面に出た映画が多いように感じます。作品の裏設定が私小説のようになっていたりして本編だけを見ているだけでは理解できない作品が流行っているので観客も事前事後考えさせられます。映像と主張が異なるので観客が置いて行かれるのでしょう。わかった人は偉いという優越感が残るような気がします。漫才ではダウンタウンが分かる人に分かればいい。分からない人は古い、というスタンスでブレイクしたのに似ている感じがしました。観客を試しているという言い方もできます。今回の映画はエンターテインメントではないので万人が楽しめる物ではなくなっていた気がします。エンタメを求めた人は楽しめなかったので評価が割れてしまっているのでしょう。分かる人にだけ伝わればいい。分かった人は分からない人にマウントを取れる。現代の社会の縮図を映画館で見たという気もしました。皆さんの感想はいかがですか?
2023年8月13日

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