神宮のイチョウの歴史。東京都の木としての歴史。

J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は曇り。昨夜の雨は上がり今日は25度まで気温が上がるようです。事務所近くの浜町公園のイチョウの木の銀杏が踏まれて独特の匂いを放っています。きっと樹木伐採で湧く神宮外苑も香ばしい匂いに覆われているのでしょう。東京都の木はイチョウです。東京都のシンボルマークにも使われています。東京都の花はソメイヨシノ(桜)だそうです。東京都のHPによれば東京の木選定委員会で決定した三種の候補の木(ケヤキ、イチョウ、ソメイヨシノ)について住民の一般投票を行いました。
投票の結果は、イチョウ7,919(49%)、ケヤキ5,153(32%)、ソメイヨシノ3,032(19%)で、委員の大多数はケヤキに賛成でありましたが、都民投票のとおりイチョウに決定し、昭和41年11月14日発表しました。ケヤキの木が選ばれれば道路脇の木はケヤキになったのかもしれませんね。そもそもイチョウは燃えにくい期だったため火事が多かった江戸時代に火除けとして植えられたといいます。東京だけでなく大阪の御堂筋など、イチョウ並木がきれいな場所は日本の各地にあります。また、2007年の国土交通省の調査によれば、街路樹として57万本のイチョウが植えられており、樹種別ではイチョウが最も多いそうです。街路樹にイチョウが多いのは、イチョウは他の木に比べて葉が厚く水分が多いため、燃えにくく火に強いという性質があります。また、イチョウの葉だけでなく、幹も他の木より水分が多く、木全体が燃えにくく火事に強い。この性質から街路樹として多くのイチョウが植えられてきました。1923年(大正12年)9月に発生した関東大震災の際には、実際にイチョウが延焼を防いだという事例も多く見られ、これにより防災を兼ねて街路樹にイチョウが多く植えられるようになったようです。東京都千代田区大手町には関東大震災を生きぬいたイチョウの木が現在も残っている。樹齢は約150年とされ、震災の際の炎と高温により木の表面の一部が変質したが、焼失は免れた。このイチョウは当時「帝都復興のシンボル」として注目を集め、「震災イチョウ」の名称が付けられています。日本人とイチョウのかかわりは古くからあるのですね。岸田首相は戦後植えられた杉などの植樹の木が花粉症の温床になっているため伐採し新しい種類の木に植え替えると発言しています。なぜ急に首相がこのような発言をしたのか疑問ですが低迷する支持率を上げるための人気取りとの意見もあります。将来火事が減った都市で銀杏の匂いが疎まれてイチョウを伐採する未来があるかもしれませんね。止まれぬ状況が歴史を作っているのかもしれません。

2023年10月10日

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