インフレ動向と世界から見た日本市場

J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は曇り、昨夜から雨が降りましたが午後には晴れ最高気温は26度の予想です。

昨夜の金融市場はDowが最高値を更新。発表されたCPIが市場の予想通りとなりインフレが落ち着いていると判断されFRBの利下げが送れるというシナリオが後退したようです。年内の利下げ確立は80%になっています。為替は154円台中盤まで戻しています。

15日の本邦市場でMSCIワールドインデックスから外されることになった14社の株式が急落しました。特にスクエアエニックス・東武鉄道の下げが目立ちました。組み込み銘柄が変わるたびに注目されるMSCIですが日本株の採用はピークの398銘柄から203銘柄に減ります。円安が進みドル建手で見た時価総額の目減りが影響しています。日本市場の世界市場での注目度が下がっていると言えます。MSCI指数が組み込まれるパッシブ運用の資産は2400兆円を超えます。ここにも円安の功罪が浮き彫りとなっています。

オープンハウスの決算が発表され営業益が20%のマイナスでした。昨年10月から3月まで在庫調整を行った影響が出ました。売り上げ高は11%の増加だったため在庫の調整幅が大きい事が分かります。同社は在庫調整は一巡して適正水準に改善したと語っています。戸建はマンションと比較して価格の上昇率が低く都心部の戸建は相対的に需要が高まっていると同社は見ていて今期の通期業績見通しは下方修正する事はありませんでした。我々が現場で見る市場は実需筋が価格の高騰についていけていない地区が増えていて販売業者も売れる地区での仕入れを強化しています。競争が激しくなっているため収益を圧迫する可能性があります。不動産単体で相場が大きく崩れる事はないと考えますが、金利の変更などの要因が見通せないため懸念材料となっています。日々の金利状況から目が離せません。

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