J&H HOME(株)小野弘志です。今治市吉海町名駒は晴れ。穏やかな朝です。名駒には8年ぶりに訪れました。便利なもので8年前の写真が携帯に残っていて、GPS機能によってどこで撮った写真かもわかり8年の移り変わりが分かりました。それよりも目に見えて空き家が増えていたのに驚かされました。大きなりっばな家が空き家になっているのは国の「空き家対策」が喫緊の政策だという事を納得させられます。8年前には住まれていた家が海沿いを歩いただけで5件ほど空き家になっていました。地域の歴史を伝えるような家屋が雑草に覆われるさまは見ていて苦しくなります。観光気分から住人目線で考えると生活基盤となるものが近くにありません。商店や、病院などです。コンビニも道すがら1件もありませんでした。過疎地の現状を目の当たりにしました。街の歴史や文化を伝承する事の難しさを感じます。また個人ベースでは何もできない無力感も感じます。不動産業に従事しているため経済合理性目線で考えてしまうと直島のように大資本が腰を据えて投資しないと町は守られないです。インフラや雇用は守られるかもしれませんが文化や歴史の継承は経済合理性に抗えない面があります。旧来の街の住人との関係性も難しいかもしれません。千葉館山を東京から資本を入れて盛り上げようとしている方は地元の住民の地域性とのバランスに苦しんでいます。排他的というのはこちらの見解ですが、新しいものを受け入れにくい風土があるのかもしれません。日本の文化を残しつつ暮らしやすい場所を再構築するには住民と企業の連携が欠かせないと感じました。それは弊社のある日本橋地区でも同様です。都会であっても地域の歴史や文化がなおざりにされればその場所の魅力は半減してしまいます。歴史は一度連続性が損なわれると決して再構築は出来ません。私は神奈川鎌倉の出身ですが歴史的には1333年の鎌倉幕府崩壊で止まっています。湘南といいリゾートが入り始め人気が出ても失われた700年を取り返すことはできません。うまく話が出来ているか分かりませんが歴史を伝え残し文化を守りつつ暮らしやすい町を作っていく事がどれだけ難しい事か、人口減少期の日本のどの地域にの起こりうる問題をない頭で考えてみました。皆様はどう思いますか?2024年12が30日