J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は晴れ。今日は暖かな日になる予報で春のような陽気になるようです。今日の東京の最高気温予想は17℃。物件確認に行くのですが服装が難しそうですね。最近営業時、大通りの日向と日陰の温度差に困惑してました。体感温度10度くらい違うのではないかと思うほどです。お日様の日差しが強くなってきたと感じます。春はすぐそこですね。
2月中旬から株式が軟調に推移しています。トランプ大統領の関税等の政策の先行きが不透明な事、政策が米国のインフレを根強くする事で市場は予想していた利下げペースが遅れると判断していると言われています。日銀は利上げペースを維持すると予想され日米金利差縮小により為替は円高方向(昨夜は148円台後半)で推移しています。アメリカは世界の警察を諦め内向きの政策にシフトしています。中国は国内のデフレに苦しみ、ヨーロッパも移民問題などで内向きです。識者の中では保守主義が世界に蔓延し1920年代の世界に似てきていると指摘します。リーダーを失った世界は経済難にあえぐ国が輸出をしやすいように比較的開かれた市場を維持する事、困窮した国に長期資金を貸し付ける事、世界の中央銀行として緊急時に短期の担保付き融資に応じる事に対応する国がいなくなっています。経済史家のチャールズキンドルバーガーは国際的な経済システムを牽引する国が必要であるといいます。1920年台は第一次世界大戦が終わり欧州が弱体する中で戦争に参加しなかったアメリカが台頭。国際連盟はあったものの盟主不在の世界はドイツなど敗戦国からの補償金で戦勝国は潤ったものの保護主義は世界を分断し世界恐慌を経て第2次世界大戦へ向かいます。戦後アメリカを中心に敗戦国、発展途上国が豊かになる政策にシフトしたことで世界に市場が生まれ平和で潤う時代を謳歌することが出来ました。しかしながらフロンティアと呼べるような市場が世界に無くなり競争が激化、資本主義の影の側面、勝ち組と負け組が顕著になります。世界の振り子は大きく逆に回り始めたように内向きになっていっています。需要が減った際の最大の景気対策は戦争だと言われていますが、次の戦争は人類を滅亡に追いやす可能性が高く、世界は資本主義の限界を感じつつ次のフロンティアを探すことになりそうです。タイトロープの上を歩くような難しい局面ですが人の叡智が難局を克服してくれると信じています。市井の人々はネット社会における互いを評価し繋がる事でシェアエコノミーを作り出し本来であればインフレとは逆のビジネスを構築しています。今まで苦しめられたエッセンシャルワーカーの低賃金を上げる為ではなく国家アイデンティティを守るための対価がインフレであればネットを有効に使った効率的社会は価格を抑える効果があるため国境を越えた世界が保護主義の向こうにある気がします。不動産価格の上昇・根強いインフレと戦いながら生活を守る事を考えながらビジネスをしていきたいと思います。2025年2月26日