J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は曇り。ここ数日暑い日が続き、桜も一気に咲き始めました。ただ明日から雨の予報。週末のお花見、足元が心配です。
不動産情報サービス、アットホームが26日発表した2月の東京23区の賃貸マンション平均募集家賃は、カップル向け物件が前月比2.5 %高い16万1906円でした。集計を始めた2015年1月以降の最高値を更新し、前月比伸び率は最大でした。賃貸物件の賃料が上がってきています。日本の民法で規定される普通借家権は賃借人を守る法律ですが世界的に見ても賃借人の権利が強く、入居中の賃料を上げる事、所有者の事情による立ち退き等が難しいです。日本の異動期である春先、入居者が入れ替わるタイミングで値上げが行われます。マンションや戸建ての価格高騰が続き購入を断念したり先送りしたりする層が増え高い賃料でも一定程度の消費者がつくようです。家賃の値上げが進めば投資家の購買意欲を刺激します。利回りが低下して土地の値上げを狙るキャピタルゲインしか購入動機になり得ず息切れ感が出た投資市場で家賃からのインカムゲインが上がれば利回りも上がってきます。市場は活気づくかもしれませんがインフレに繋がり、日銀の利上げのトリガーになるかもしれません。昨日の報道では来月からの住宅ローン変動金利はみずほを除く都市銀行が0.25%の上げを表明、みずほは0.15%の上げるといいます。月の返済が大きく変わり実需の市場を冷やす可能性があります。マイホームの夢がかなうよう日銀にはお願いしたいですが、旗色が悪いですね。次の利上げは6月が予想されています。
物件価格の上昇で世帯当たりの広さが狭くなっています。春の新生活に向けた家電や家具で省スペースをうたう新商品が人気です。従来品より細長い冷蔵庫、従来と同じ要領ながら省スペースの洗濯機、家賃上昇で広い部屋に住みずらい若い世代向けにスペースパフォーマンス(スぺパ)の良さを訴求し販売の拡大を目指すといいます。コスパ・タイパの次はスぺパですか!?時代に合わせた便利さ快適さを作り出すのは日本の製造業のお家芸です。厳しい環境程力を出す日本企業。新しい市場で下火になった白物家電が注目されています。暮らし方の変化といえば、最近お客様と話していて若い方程、バルコニーの必要性を感じないようです。選択を部屋干しするのでバルコニーをリビングに含め広く暮らしたいという要望をよく聞くようになりました。洗濯機の機能向上がもたらした生活習慣の変化です。家も機能性が重視されています。新しい潮流に我々昭和世代も着いていかなければ。2025年3月27日