契約書の難しさについて。

J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は雨。明日の花見、足元が心配です。丁度、人の移動が多い季節でお引越しの段ボールが多く出る季節ですので近くの会社やマンションの方に頼んで大量の段ボールを入手しました。ブルーシートの下に敷いて湿気を取りたいと思います。我ながらよくやったと自分を褒めています。

昨日は明日の契約の重説や契約書資料の打ち合わせ、木更津プロジェクトは契約に向かい細かな文言の調整段階に入りました。先日お土地の契約したお客様が建物のプラン決めやご契約もあり忙しくさせて頂きました。前職が金融だったこと(4年前までですが)不動産も大筋の契約書はひな型が決まっている事で個人が契約を大きく変える事は殆どありません。物件特有の条件は特記事項に記しますが、それも含め経験といわゆるテンプレの組み合わせで対応するため大きく問題が起こる事はありません。事前の調査さえしっかりとしておけば相手が個人であってもしっかりとした契約書が作れる土壌があります。さて昨日の木更津プロジェクトの建築の契約についてはお施主様の意向と工務店との意向が真っ向からぶつかりました。工務店サイドは通常お願いされた案件に対し見積もりを示し、設計図を契約し建築するのですが、今回のプロジェクトは古民家再生です。リフォーム事業で更に1回事業が破談になった後を引き継いでの仕事です。途中から入っているので見積もりに対してもそれまでのプランに対してもお施主様の思いとスタート位置が異なります。破談になった理由を聞いてみるとイメージの違いが大きかったようです。お施主様から正確にヒヤリングして図面を作る作業をしなくてはならないのですが、前回の図面をそのまま使用し速やかに工事に入る事が必要とされました。これが真っ向からぶつかる理由だったのですが、私の感覚では一度白紙にして話をすればよいと思うのですが、継続を望まれた場合、工務店からすれば前回の大工仕事が正しく行われているかの確証がない中で出来上がりを保証する事はリスクが伴うと感じます。このすれ違いを埋めるための契約書作りは文言が難しく一筋縄ではいかなそうです。お互いの常識にずれがあると感じます。お土地を契約した後のお客様の建物プラン作りに同席した際は自由設計の為お施主の思いがふんだんに入ります。結果私には思いもつかない設計図が完成しました。新しい感覚で目からうろこでした。私は決められた契約書のひな型の個別の数字や項目を埋める仕事をしてきたのだと痛感しました。木更津プロジェクトや戸建ての契約は私の価値観や常識を破壊しました。大げさだと言われそうですが、契約を纏める仲介人として今まで以上に両サイドの顧客のニーズをくみ取り中立で公正な契約書を作成していく責務を感じています。契約時はお互いがリスクを回避して騙されないようにという気持ちが強くなります。契約書はこれからプロジェクトを一緒にやっていく婚姻届けのようなものです。リスクを説明して両者が納得いく書面を作る仕事の難しさとやりがいを改めて感じています。明日の契約もしっかりとご説明していきたいと思います。信頼を得る事は難しいですが相場格言に「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で熟成し、幸福感の中で消えていく」というのがあります。契約も悲観と懐疑の中で作成され楽観と不安を経て完成という幸福へ向かいます。その時間契約者互いに向き合った分だけ幸福へ向かうと思っています。そんなことを自戒しながら今日も頑張りたいと思います。2025年3月29日

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