新しい町の魅力を作るには?

J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は晴れ。今日も穏やかな晴れ模様です。昨日も街を歩いていて気温は20℃程度なものの日差しの暑さ強さを感じます。昔はこんなに日差しを感じる事がなかった気がして気候変動を実感します。えっ?もしかして頭皮が日に晒されて暑く感じている!?町は5月10日に行われる「神田祭」に向けて実務が動き始めています。お祭りに使う商品の注文や貸半纏の整理など準備を進めています。他町会も同様で日本橋地区はお祭りモードになっています。先週NYを旅行してミッドタウンの再開発を見てきました。古いブラウンストーンのビルが取り壊され新しいビルに建て替わります。同時に路地も綺麗になり流行りの店が軒を連ねます。しかしどこに行ってもどこかで見たような街並みになっていてNYらしさが失われている気がしました。80年台我々がNYを意識した当時のNYはどこか危険で、でも若いアーティストなどの活気がありミッドタウンのお金持ちと一線を画する構図がありました。その繁栄についてこられない低所得者は市が提供する町はずれの市営住宅に集いドラッグや暴力がはびこる事になります。その全部を我々は魅力に感じていたのだと思います。落書きされた地下鉄、あらゆる人種が寄り添う町、かといって融合しているわけでなく路地一本隔てて住む人種が変わる街に魅力を感じたと思います。新しいNYは清潔で安全で(それはそれでよい事ですが)ビルは世界のどこにでもあるような窓ガラスに覆われたビルが並びます。新しさが魅力の中心になり歴史を感じる事が少なくなります。迷路のような暗さや怖さや猥雑さも清潔化して町が形成されます。自分がどこを歩いているかを地図上で確認しなければ分からなくなってきました。以前はビルのサインや匂いからもどの辺りを歩いているかが分かった気がします。写真でしか見たことはありませんがクアラルンプールや上海、ドバイなどと基本は一緒の街並みになっているような気がします。翻って日本。木造建築が都心では失われ同じようなビルが立ち並んでいます。街の魅力をホリエモンはネットで路地と暗さと猥雑さと語っていました。弊社がある日本橋地区は下町と呼ばれます。どちらかというと開発からは少し遅れ町の中心である人形町でも平屋の木造の建物が残っています。人はノスタルジーを感じて人形町を訪れるのではないでしょうか?高層ビルが立ち並ぶエレベーターでその階に行く目的地ダイレクト型でなくウインドウショッピングをするように横長に展開する街並みに魅力を感じるのではないでしょうか?フラットする社会の中で失ってはいけない歴史的が日本橋には残っていて我々の本能を刺激する場所になっているのではないでしょうか?効率的、収益的では街の魅力は保てないと感じます。そこに暮らす人の顔が見えて街の表情、喜怒哀楽を感じられる街に人は引かれるのではないでしょうか?もしかしたらリノベーションの定義もその辺りに注目して建てると顧客に請けいられるのかもしれません。2025年4月16日

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