今週の市場検証。ドルの信認と危機への対応。不動産への波及は?

J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は晴れ。毎日暑い日が続いていますね。日中の日差しは真夏を思わせます。といっても湿度が高くないためか長袖で歩いても気になりません。緑が濃くなってきました。新緑の5月が迫っています。4月不動産市場は少し落ち着いているように感じます。仕込みの時期かもしれません。弊社だけでなく取引先の顧客動向も同じような気がします。焦らず新規の顧客獲得に動きます。

今週の金融市場ではアメリカ株が下げていても日経平均株価が上がるという展開。米国金利が上昇しても為替は円高に振れるという今までのロジックとは反対の動きが目立ちました。トランプ大統領の関税引き上げがドルへの信頼を損ねているのかもしれません。株・債券・為替が売られ安全通貨として日本円や日経平均が買われているのかもしれません。決して日本が資産安全国ではないですが相対的に見て今は安全という感じでしょうか?気が付けば為替も142円台が取引に中心となり3か月で14円ほど円高が進みました。ドルの信認が揺らいでいるとも言えます。今日の日経新聞では「有事のドル供給」に注目が集まっているといいます。リーマン危機やCOVID19で投資家が現金確保を求めドル建て資産の売却を急いだ際、FRB経由は各国中銀経由で大量のドルを供給して沈静化に動きました。危機時にドルを調達できる「安全網」です。しかし海外の金融当局者は一部で今後もFRBのドル供給策が続くのか疑問視する声が上がっているといいます。国内第一を標榜するトランプ大統領が危機時にドル供給拒否をちらつかせ譲歩を引き出す「ドルの武器化」に踏み出すリスクを想定しています。世界経済が密接に絡み合っている中で20世紀後半から今日までドルを担保とする経済網が拡がっています。金融危機のクッションとして機能している事は過去の有事が長期化しなかったことからも証明されています。リーマンショックやサブプライム問題が100年に1度と言われる恐慌を引き起こす事例であったにもかかわらず最小限の傷に止まったのはお金の流れを止めずさらに増やしたからです。それが資産の膨張を呼んで現在の債券バブルに繋がり反動でこの5年インフレを誘発していますがドル供給網が経済の振れ幅を押さえている事に間違いはありません。経済の血といえる通貨供給への不安は長期的な景気低迷にも繋がり我々不動産業従事者にも関係があります。しっかりと市場を読みつつ時代を感じたいと思います。2025年4月19日

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