J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は晴れ。今日も25℃まで気温が上がるようです。昨日は物件調査で三ノ輪に行きました。隅田川沿いの地区は高度経済成長期の工場地帯で交通の便が若干悪い為長く昭和の香りを残した町でした。近年の不動産価格上昇の影響か新しい家が建ち人気のエリアになっています。工場・倉庫跡地に大型ショッピングセンターが開業し暮らしやすさも向上しています。でも日比谷線三ノ輪駅と隅田川沿いの間のエリアは山谷地区と呼ばれ日雇い労働者の泊まる簡易宿が立ち並ぶエリアです。昭和40年代には暴動が起こるなど社会の歪が浮き彫りになる地区でした。あしたのジョーの舞台となった泪橋があります。矢吹ジョーが少年院を出て丹下ジムでトレーニングしたアニメの景色は今はありません。木賃宿もビジネスホテルに名を変え治安の悪いエリアも外国人旅行者が多く滞在する街に変わっています。しかし一般的にはネガティブな印象を持つ方も多いと思います。不動産的には木賃宿は面積が大きい為再開発がし易いエリアと言えます。利便性には難があり現在地価も周辺と比べ落ち着いています。イメージが改善すれば成長が見込める地域で開発会社も注目しています。人気の台東区に存する同地区が10年後どのように変貌するか、どのように我々が関わっていけるか楽しみです。
夏の参院選を前に政府は年金制度改革法案を閣議決定し国会に提出します。パート労働者の厚生年金加入を拡大するのが柱で、就職氷河期世代はバブル崩壊で非正規雇用者が多く給与が低い人が多く将来低年金受給者が増えると言われています。政府は低年金対策の為に国民年金の増額を予定していましたが、財源が厚生年金基金の取り崩しや消費税増税が想起され選挙対策的にマイナス面が多い為先送りされました。将来2.6兆円程度財源が減る予想ですが少子化対策と同じく将来の国の礎になる国民の安心安全に関わる法案ですのでしっかりと説明して選挙対策にならないように希望します。トランプ関税の先行きが不透明でかつ将来の生活に不安があれば消費動向にもマイナスになります。特に長期的投資でもある不動産購入にはブレーキがかかるかもしれません。明確な方針が出るといいですね。2025年5月14日