J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は曇り。今朝も蒸し暑い朝です。道路わきの紫陽花の花が増えてきました。季節は梅雨に入りましす。
トランプ大統領が弱腰で当初の大風呂敷をすぐ畳むことを金融市場では「TACO」(TrumpAlwaysChikensOut)と呼び収益機会となっています。本人もいら立ちを隠さず今度はFRB議長の早期交代の人事権をちらつかせトランプ氏の望む「利下げ」を行わないパウエル議長をけん制しています。側近の目玉だったイーロンマスク氏とも袂を分かち、(どっちもどっちでしょうが)トランプ氏の思惑は外れているような印象を世界に与えています。それでも彼は彼の考えは正義だと訴えます。根拠や深層は判りませんが、トランプ氏を選んだ国民感情を見ると巨大な闇にトランプ氏が挑み阻まれても進む、陰謀論的な論調にもさもありなんと思ってしまいます。時代が変わる瞬間の混乱とも言われ正義はどちらにあるのでしょうか?日銀は現物株の保有を来月で終了すると報じられています。2002年の金融危機から主に金融機関の株式を金融安定化のために総額1兆3000億円買いました。今回の収支は2兆6千億円で売ったため1兆3千億円のプラスとなります。黒田バズーカの政策で国債の買い入れやETFの購入を日銀は決定しETF残高は株式市場の7%を占めるまで増えています。簿価は37兆円。現在時価にすると70兆円に上ります。儲けは33兆円。政策が決定された時、反発も大きく世論を2分しました。正義は日銀にないように見えました。無謀な政策に感じられました。結果は巨大な収益を国庫にもたらすことになっています。金融が落ちついている現在、正義は日銀にあったと言えます。
我々の経営においても仲間と意見が分かれる事が良くあります。会社を収益を良くしようと真剣に考えた結果であり正義は各々の立場にあります。中庸を見つけ出すことが難しく常に混乱を招くのですが、時間が解決したりなんとなく両者を同時に走らせて結果が出たりします。そんなとき正義とは一つではないと実感します。経営者としてリーダーシップを発揮して白黒つけるのを是とする風潮がありますが、グレーの選択もあるのが世の中、それを中庸と呼ぶのでしょうか?一人の満足は他者の不満を生みます。論破したり完膚なきままに叩き潰すのはテレビドラマの中の幻想で現実は玉虫色の決着を指導者はせざるを得ないのでしょう。そんな上司を下の人は決められない人と揶揄するのでしょう。それでも世界は回る。意見をまとめ実行する事の難しさ痛感します。20025年6月8日