J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は曇り。今日は台風の関係で1日中小雨模様のようです。予報では週末は暑くなるそうですが内覧は出来そうです。
昨日、日銀は政策決定会合を開き政策金利の据え置きを決定しました。据え置きは既定路線で注目は植田総裁の会合後の記者会見にありました。総裁は物価見通しの上方修正と金融政策の関連について、25年度の「インフレ率の上方修正だけをもって、金融政策が左右されることはない」と語りました。現在の政策運営は、物価高への政策対応が遅れるビハインド・ザ・カーブになっておらず、「陥るリスクが高いと思わない」との認識を示しました。新たな経済・物価情勢の展望(展望リポート)では、25年度のコアCPI見通しを前年比2.7%上昇と、5月公表分の2.2%上昇から大幅に上方修正。コメを中心とした食料品価格上昇が主因で26年度と27年度も1.8%、2.0%にそれぞれ0.1ポイント引き上げました。実質国内総生産(GDP)見通しは25年度を0.6%増に上方修正しました。植田総裁は、日米関税交渉の合意を「大きな前進だ。日本経済を巡る不確実性の低下につながる」と評価。米国と他の国との関税交渉も合意になりつつある点を含めて、日銀の物価見通しが実現する確度は「少し高まった」との認識も示しました。一方で、「各国の通商政策等の影響に関する不確実性はなお高い状況が続いている」とも指摘。各国の交渉進展を踏まえ、「関税を巡る落ち着きどころが見えてきた。今後はっきりした影響が少しずつ出てくる」とし、企業収益や賃上げの動向を注視していく考えを示しました。
昨日の会合で利上げのタイミングを識者は10月か1月としています。為替が150円台に下落し企業業績は関税の影響を緩和しそうです。為替は国力の総意だと言われますが、景気を下支えする事にはなりそうです。輸入価格は上がりますのでインフレの傾向は続き価格は下がりそうもありません。8月の住宅ローン変動金利はほぼ据え置かれると思いますが、今後の上昇は避けられないかもしれません。日本経済が踊り場にある中で産業として世界で唯一無二の商品の開発など国力が上がる要因が出てくることを祈ります。政治はそのような企業への支援を積極的に行ってほしいと思います。
昨日ソフトバンクworldでの孫正義CEOの基調講演を見ました。社員はエージェントと呼ばれるAIに想定する新規プロジェクトについて話しかけるだけでチームの編成や予算感、問題点などを瞬時に割り出すことが出来るといいます。AI自体が増殖しながら繋がる事で社内の部門を超えたプロジェクトを編成できるといいます。そのプログラムもAI自体が組成するそうでソフトバンクはプログラマーはいなくなるといいます。少し待ってください。そのうち初手である新規プロジェクトの想定自体もAIが発案する事で社員もいらなくなる?と思ってしまいました。AIが席巻する事でコストも下がるといいます。しかしAIは消費をしないので社会全体で働く人間がいなくなれば業績も頭打ちになります。バランスをどこで取るのか気になります。現実にAIエージェントが社会に入ってくれば不動産業はどうなるのでしょうか?PCに話しかけるだけで自分に合った物件が検索され、問題点についても解決してくれれば不動産仲介営業の人数は減るかもしれません。買い手や売り手に回れれば瞬時に物件を仕入れる事が可能になるという事でしょうか?ビジネス環境も変わりそうです。気付けば今日から8月。中期的な懸念はもちつつ日々の泥臭い営業は続けてきましょう。2025年8月1日