景気の先行きが分かれています。首相にはキャッチフレーズを通じてわかりやすい施策を希望します。

J&H HOME(株)小野弘志です。東日本橋は曇り。昨夜雨が降ったようで道路は水たまりができるほど濡れていました。金融市場は昨夜、Dow、NasdaqがISM指標が米国経済の底堅さを示して揃って上昇した事で昨日1500円近く下げ一時50000円を割った日経平均先物も51000台を回復して始まりそうです。調整は1日で終わったのでしょうか?

東京でのオフィス需要が膨らんでいる事で賃料が急騰しています。背景には企業の人材獲得競争があります。日経新聞がまとめた2025年下期のオフィスビル賃料調査では東京の指数が1年で1割上昇しました。1年の伸び率は足元のCPI2~3%の上昇を多く上回リーマンショック直前の「不動産ミニバブル」気に当たる08年上期15%上昇以来の伸びです。賃料水準も08年上期以来17年ぶりの高値になっています。急上昇の背景にあるのが、人材活用にオフィスの拡充が不可欠と見る企業の移転拡張意欲です。コロナ禍で縮小した活動が再び活発になり陣容が拡がるにつれ、起業は人口減少に伴う構造的な人手不足を実感するようになっています。このような市場背景を裏付けるように近年竣工した麻布台ヒルズや高輪ゲートウェイ地区の大型ビルへの企業の移転が続いています。今後の東京駅日本橋地区の開発も周辺の空室が需給の分かれ目である5%を大きく下回る2.6%となり需要がひっ迫していることが分かります。人口減少期に大型再開発は無謀ではとの意見もありますが、現在の状況は市況が熱している事を示しています。人材不足を補う事が出来るでしょうか?

NY市長選では当初確率1%と言われた民主党候補の急進左派ゾーラン・マムダニ氏(34)が当選しました。同市初のイスラム教徒の市長が誕生することになります。NYもインフレで家賃が急騰していて家賃上昇凍結を訴えた事が当選に繋がったとも言われています。NY前週知事のクオモ氏を破っての当選は反トランプ票を集めたとも言われていて中間選挙を来年に控えるトランプ氏も心中が穏やかではないようです。内患外優なのかもしれません。

日経新聞のコラム大機小機に興味深い記事がありました。アベノミクスに準え早苗ノミクスと名付けた高市総理の政策はSANAEの頭文字が重要だといいます。SはSuppl、y需要をうまく吸収し供給を創出する事が重要だといいます。インフレとの戦いはガソリン暫定税率の廃止や103万円の壁の引き上げなど人手不足やコストプッシュ型のインフレに如何に政策を打ち続ける事が重要だといいます。AはAI。国を上げて2040年100兆円の名目GDPを目指す我が国はAI分野での世界での勝利が欠かせません。Nはナショナルセキュリティ。国家安全保障です。危機管理投資が成長を促すと総理は経済安全保障担当相の時代から発言されています。首相就任後ただちに防衛費のGDP2%達成を25年度に前倒ししました。軍民両用技術の民間への還元も視野に入れているようです。続くAはアセットプライス資産価格への目配りです。需要超過の高圧経済への期待が高まり株価は5万円台に乗せています。かたや都心のマンション価格も高騰していて実体経済と資産価格のバランスが大切です。Eはエネルギーです。トランプ大統領が来日した際の日米首脳会談で高市首相はロシア産液化天然ガス(LNG)の禁輸は困難だと伝達したといいます。トランプ氏の心を掴んだからからこそ、主張すべきことを主張できました。ただエネルギーは日本経済のアキレスけんです。原子力を含めた総合戦略を練り直すことが必要になりそうです。高市首相が個別の政策を熱心に勉強している事は有名ですが首相になった今必要なのは政策全体にSANAEの筋を通す事だ。とコラムでは述べています。うまいですね。政策にはキャッチフレーズが大事です。指針が伝わりやすい、経営にも繋がりますね。勉強させて頂きます。2025年11月6日

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